全館空調の導入に必要なこと

家全体を丸ごと冷暖房するシステムであるため、建物の一定以上の気密・断熱性能は不可欠です。一度冷暖房された空気を、魔法瓶のように建物内でしっかりと保温できるものでなければなりません。もし気密・断熱性能の低い家にこのシステムを導入すると、設定した温度にならなかったり、想定以上の電気代がかかってしまったりといった不具合が生じてしまいます。

建物の断熱性


建物への外気からの熱を遮断するために、屋根もしくは天井、外壁、床、窓を断熱する必要があります。断熱材の厚さや充填方法については、建物の構造・工法によって異なります。

建物の気密性


建物の気密性を高めることも全館空調においては重要なポイントです。気密性が低い家だと、せっかく冷暖房された空気が外に逃げてしまいますし、外からの熱気、寒気が入り込んでしまいます。家の断熱,気密性能はUA値(外皮平均熱貫流率)という数値で表し、UA0.87以下のレベルが必要です。

窓の断熱性について


建物の部位の中で最も外からの熱の影響を受けやすいのが窓部分です。熱を遮断するために、ガラスとガラスの間に空気層が入った『複層ガラス』は必須です。夏場の熱気対策としては、遮熱性能の高い『Low-E』仕様であることが望ましいです。