ガスヒートポンプ式エアコンの取替え

 

古くなった家庭用ガスヒートポンプ式エアコン(通称ガスヒーポン)。今は販売終了となっているため、電気式のエアコンに取り替えるしかありません。 
しかし、このシステム自体が新築時に導入された方がほとんどで、なじみのない機械をどうやって取り替えたらいいのか分からない、と困惑される方が多いようです。
 
このコーナーでは、取り替えるにあたってのQ&Aと、実際の施工例を参考に解説していきたいと思います。
 
 

疑問点①既存の配管は使えるのか? 

→ガスヒーポンの冷媒管は、電気式エアコンと規格は同じなので使用可能です。但し、使用当初からガス欠での故障が頻繁にあったなどの場合は、配管自体に漏れ箇所がないか点検が必要です。
 
 

疑問点②室外機を分離することは可能か? 

→室内機側にエアコン用のコンセントがあれば可能です。
無い場合でも、新たに電源の増設工事を行えば可能になります。  

通常、だいたい4台~7台が繋がっています。2台マルチ×2セットに取り替えることも出来ます。
 
 

疑問点③どうやって室外機を撤去するのか? 

→室外機の重量は360㎏以上あります。敷地が平坦で広ければ、そのまま4人ぐらいで担いで搬出します。
敷地が狭かったり、高低差がある場合は室外機を分解し小分けにして運び出します。
 
 

疑問点④ガス管はどうなるのか? 

→配管の先端に「プラグ」という配管を塞ぐ部材を取り付け、閉栓します。
 
 

疑問点⑤ビルトイン形の室内機でも取り替え可能か? 

→可能です。但し間口やグリル寸法が現行品と合わない場合は、大工工事や内装のやり替えがも伴う場合もあります。
 
 

では、どう取り替えるか?

どういう方法があるのか、過去の施工例を参考に解説します。 

 
 

実例①LDKに天井カセット形エアコンが2台あり、2F洋室に壁掛形が2台ある場合。 

【解説】LDKは2台あるものの、今までほとんど1台しか使ったことがなく、1台で充分まかなえていたので、片方はそのまま放置して残りの計3台を取り替えました。2Fの壁掛形はマルチの組み合わせにしています。
 
 

実例②1FはLDKと和室、2Fには主寝室と洋室に2台、それぞれにエアコン用のコンセントがある場合。 

【解説】各箇所にあったコンセントを利用して、4台全てセパレート(1対1)に。既存の配管は再利用したので、外壁に穴を開けることもなくすっきりした形で取り替えできました。
 
 

実例③室内機5台、うち2台は「分岐ユニット」で配管が途中で分かれている場合。 

【解説】現行の電気式エアコンの場合は、配管が途中で分岐している形では使用できないため、配管を切断、溶接して1本1本に切り分けました。よく使うリビングをセパレート(1対1)。あまり使わない洋室と和室の壁埋形、主寝室とDKをマルチに組み合わせました。